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2025/09/05

日本初、福岡・まみずピアの挑戦から

 福岡の海辺にある海水淡水化センター「まみずピア」で、日本で初めて本格
サイズの
浸透圧発電
が稼働しました。海水を真水にするRO(逆浸透)と、そ
の副産物である
濃い塩水(ブライン)を使った発電を同じ敷地で連携
。水をつ
くって、ついでに電気も回収。やるな福岡、という一歩です。

 仕組みはシンプル。ROで真水をつくるとブラインが残る→ブラインと下水処理水
浸透圧発電へ→得た電気を施設の運転に還元。たとえるなら回生ブレーキ
付き給水所
。燃費のいい水道、という新ジャンルです。


浸透圧発電って、なにそれおいしいの?

 むずかしく聞こえますが、根っこは素朴です。淡水海水混ぜる瞬間
はエネルギーが生まれます。ふだんは捨てているその力をで回収して電気
換える――お母さんの“もったいない精神”のテック版が浸透圧発電(PRO/RED)
です。

 ただし、ここは正直に。発電だけでは真水は増えません。淡水はエネルギーに変
わり、結果は
汽水
です。でもROと同居させると話は前向き。水はROが作り、
電気は浸透圧が取り戻す。この二人三脚
が、天候に左右されにくい静かな省エ
を積み上げます。


世界を見渡すと、飲める水は意外とレア

 海外のホテルで枕元の水を見ますよね。あれは「水道水は飲まないでね」のや
さしい暗号。世界で
安全に管理された飲み水を日常的に使えるのは七割強。つ
まり三割近くはまだ道半ば。日本の「蛇口そのまま」は実はレアです。
当たり前こそ、丁寧にメンテしたい“暮らしの資産”だと感じます。


北アフリカで淡水化が増えるワケ

 モロッコ、エジプト、アルジェリアでは海水淡水化(RO)がここ数年で急増。背
景は三拍子、干ばつの長期化再エネの低コスト化PPP(官民連携)の拡
。運用は
総合配分
が基本で、都市や工場は淡水化農業はダムや地下水
を優先。福岡のように“水×電気”を同じ敷地で賢く回す設計は、これからの王道
になりそうです。


アメリカでも地下水が減ってきている

 カリフォルニア中央谷オガララ帯水層では、地下水の体力ゲージが減り
気味。用水の重い作物を見直す一方で、雨の多い年に地下へ水を戻す、人工涵養
(じんこうかんよう)の取り組みも拡大しています。合言葉は「取る時代から、戻
す時代へ」
。ちなみに人工涵養(じんこうかんよう)はRPGで言う回復ポーショ
みたいなもの。地味ですが、ラスボス級の渇水にも効きます。


日本も、ほんの少し“先に手を打つ”

 日本の水道は世界トップクラス、ここは胸を張れます。でも油断は禁物水道
管は昭和生まれが多く、そろそろ定年
耐震性も含めて計画的な更新が必要
です。PFASなど新顔の汚染物質への目配りも欠かせません。監視処理
は“気づいたら即アップデート”でいきましょう。

 さらに気候の揺れへの段取りも。猛暑や豪雨の日は取水・浄水が難所。代替
水源
非常時運転停電時の給水動線――図面の外で効く対策ほど本番で光
ります。日本は小規模事業体が多く力が分散しがちなので、広域連携という合
体ロボ戦術が現実的です。


不動産会社の現場で、今日からできること

 立地・企画で:地域の水ストレス(渇水・浸水・濁度・停電履歴)を地図で確
認。行政に上水・下水の更新計画をヒアリングし、「いつ、どこ」を把握。物件の
受水槽・ろ過設備点検記録活性炭・ろ材の交換周期をチェック。
電時の給水ルート
は図と手順で常備、誰が・どこに・何をまで決めておく。

 運用・管理で非常用飲料水は“ローリング更新”で無駄なく補充。漏水の見
える化
(スマートメーター+月次点検)でムダ水を削減。断水時の掲示テンプレ
は平時に配布し、置き場と担当者を固定。

 リノベ・改善で雨水・中水の活用(トイレ・散水・清掃)で水道負担を軽減。
沿岸や下水処理場が近いなら“水×電気”の省エネ連携――たとえばRO+浸透圧
発電
マイクロ水力――を検討。まずは簡易診断で数字を押さえるのが近道
です。

 “駅からの分数”は揺るぎない価値基準。でもこれからは“蛇口からの安心”も同
じレーンで走ります。内見では伝わりにくいけれど、住み始めてからの
生活の手触り
にじわっと効いてきます。


旅好きさんへ、気楽な“水の持ち歩き術”

 ここからは実体験をこめて。まず告白、私、氷でおなかを壊しました。透明なキ
ューブは見た目S級でも、ときに
見えないトラップ
製氷の水トング・製
氷機の衛生
しだいで当たります。なので私は氷=水そのものルールに移行。安
全が読めない氷はまず回避が合言葉です。

  • 携行浄水ボトルを一本。中空糸+活性炭タイプが扱いやすく、生水NGでも出費
    ペットボトルを減らせます。カートリッジは旅程+1で安心。

  • 注文の呪文「No ice, please.」。英語でも現地語でも、笑顔で一手先を取る。
    店や共用製氷機
    の氷は今日はパス。

  • 冷たいのが恋しい日は自家冷蔵。安全な水をボトルに入れて、保冷ボトル
    保冷剤で温度キープ。長距離移動は
    凍らせた一本
    がヒーロー。

  • “水経由”の地雷マップ。生野菜、カットフルーツ、歯みがき――どれも水の質
    がカギ。洗面台に歯みがき用の飲料水を一本置くだけで夜の安心が増えます。

  • 非常時のミニ装備。浄水タブレット経口補水パウダーを数袋。体調が揺
    れたら薄味スープ+塩分でリカバリ。

  • サインを見逃さない勇気。高熱・血便・長引く下痢のどれか一つでも出たら、
    迷わず受診。旅は撤退戦も勝ちです。

 最後に、枕元の無料ボトルの話をもう一度。あれは世界からのやさしいメッセー
。「ようこそ。今夜はこのお水をどうぞ。」そう受け取って、翌朝はまた
きげんな旅
へどうぞ。


まとめ:水は“コスト”じゃなく“資産”です

 まみずピア電気を同じ場所で回し、静かに、でも確実に未来の当
たり前
を作っています。世界にはまだ安全な飲み水が足りない地域がある。だか
ら日本の“おいしい一口”は、仕組みと工夫で守る価値がある。

 不動産の価値は駅からの分数だけじゃありません。これからは**“蛇口からの安心”**
も一等地。駅近は速い、水近(みずぢか)は心強い。あなたの毎日にやさし
い一口
を。今日の水がちゃんとおいしい――それだけで、人はきっと少し幸せ
になれます。

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